米野球殿堂は21日(日本時間22日)、今年の殿堂入り表彰者を発表し、イチロー氏(51)=本名鈴木一朗=がアジア人で初めて選出された。原則として引退から5年以上の元選手らが対象で、候補者1年目での殿堂入りとなった。イチロー氏は「日本のプレーヤーとして初めてということで大変光栄なこと」と喜びを語った。
イチロー氏は、プロ野球・オリックスから2000年オフに、ポスティングシステムで大リーグ・マリナーズに移籍。新人だった01年に、最多安打(242)、首位打者(打率3割5分)、最多盗塁(56)を獲得する大活躍で、アジア人で初めて最優秀選手に選ばれた。
04年にシーズン最多安打記録(262)を樹立した。10年シーズンまで、史上初めて10年連続で200安打を記録。この間、ゴールドグラブ賞も10年連続で獲得するなど、「走攻守」そろった外野手として、大リーグ通算19年で3089安打を積み重ねた(日米通算は28年で4367安打)。
殿堂入りは、全米野球記者協会で10年以上の取材歴がある記者の投票で決まり、99.7%の票を集めた。イチロー氏は、16日に日本の野球殿堂にも選出されていた。