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パレスチナ自治区ガザのガザ市で2024年8月11日、イスラエル軍の空爆で上がる炎。映像から=ロイター

 パレスチナ自治区ガザの戦闘をめぐる停戦交渉の再開が注視されるなか、ロイター通信は13日、複数のイラン当局高官の話として、イスラエルとイスラム組織ハマスが、停戦交渉で合意すれば、イランはイスラエルへの報復攻撃を行わない可能性があると報じた。

 イランは自国内でハマスのハニヤ政治局長が殺害され、イスラエルへの報復を宣言。これに対し、米国、カタール、エジプトはイスラエルとハマスに停戦協議を15日に再開するよう求めている。

 ロイターによると、イランの安全保障当局の高官は、停戦交渉が失敗したり、イスラエル側が交渉を引き延ばしていると判断したりした場合、イランはレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラとともにイスラエルに直接攻撃を仕掛けるだろうと述べた。

 一方、イスラエルの極右政党党首であるベングビール国家安全保障相は13日、エルサレム旧市街にあるユダヤ教で「神殿の丘」、イスラム教で「ハラム・シャリーフ」と呼ばれる聖地を訪問した。この場所でのユダヤ教徒に対する礼拝禁止の取り決めを解除するよう訴えた。これに対しブリンケン米国務長官は「挑発的な行為は緊張を悪化させるだけだ」と非難。フランス外務省も同様の声明を出した。

 この聖地は、イスラエルの占…

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