7月28日に就任したイランの改革派ペゼシュキアン新大統領が11日、組閣に向けた閣僚候補者名簿を国会に提出した。外相には、米欧に対して現実的な路線を取るとされるアラグチ元外務次官を充てる方針だ。就任には今後、国会での信任投票で過半数を得ることが必要となる。
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国営通信などによると、名簿に記載された閣僚候補者は19人。アラグチ氏は駐日大使を経て外務次官などを務めた。米英独仏中ロの6カ国と2015年に結んだ核合意(後に米国が離脱)の交渉でも重要な役割を果たしたとされる。外相に就任すれば、ペゼシュキアン氏が掲げる米欧との対話を通じた制裁解除に加え、今も続くイスラエルとの緊張への対処などといった重要課題に取り組むことになる。
ペゼシュキアン氏はまた、道路交通・都市開発相に同省局長で女性のファルザネ・サデグ氏を起用する方針も示した。AP通信などによると、就任すれば、1979年のイスラム革命以降で2人目の女性閣僚となる。
保守派にも配慮
一方、ペゼシュキアン氏はテ…