Smiley face
写真・図版
イランの人権活動家ナルゲス・モハンマディさん=夫のタギ・ラフマニさん提供

 2023年にノーベル平和賞を受賞した人権活動家で、イラン当局によって収監中のナルゲス・モハンマディさんの支援団体は4日、手術後の療養のため3週間限定での釈放が許可されたと発表した。支援団体は「長期にわたる投獄で体調が著しく悪化している」と伝えた。

 モハンマディさんは、政府に対して女性の権利や自由を訴え、「プロパガンダの拡散」などの罪で政治犯として収監されていた。支援団体は、家族や弁護士は当局に3カ月の療養を求めていたが、刑期の3週間停止しか認められなかった、と非難している。

 支援団体によると、モハンマディさんは11月中旬、がんが疑われる右足の腫瘍(しゅよう)を手術で切除。歩行などができない状態のまま、2日後に再び収監された。支援団体は声明で「基本的人権が無視され、非人道的な扱いを受け続けていることが浮き彫りになった」と訴えた。

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