先月就任したイランの改革派ペゼシュキアン大統領の閣僚19人の顔ぶれが21日、正式に決まった。同氏が提案した閣僚候補の全員が、国会での信任投票で就任に必要な過半数の賛成を得た。米欧に柔軟な立場をとるアラグチ元外務次官の外相就任が決まり、米国などとの対話が実際に進むかが今後の焦点になる。
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イラン外務省によると、アラグチ氏は2008~11年に駐日大使を務めたことから知日派としても知られ、その後外務次官を務めた。
イランが核開発を制限する代わりに、自国への経済制裁を緩和してもらう内容で米英などと15年に結んだ核合意の交渉でも、重要な役割を果たしたとされる。カタールの衛星放送局アルジャジーラによると、米国の交渉担当者からは当時、「プロフェッショナルでタフ」と評されたという。
保守派に配慮、全員が信任
道路交通・都市開発相には…