2025年5月20日、イランの首都テヘランでの式典で、手を振る最高指導者ハメネイ師(左奥)。最高指導者事務所提供=ロイター

 イランの最高指導者、ハメネイ師は20日、米国とイランで進めているイランの核開発問題に関する協議の先行きについて、懐疑的な考えを明らかにした。イランの国営通信などが報じた。

 ハメネイ師はこの日、昨年起きたヘリコプターの墜落で死亡したライシ前大統領らの追悼式典に出席した。式典で演説したハメネイ師は「米国との核に関する協議が成果を生むとは思わない」と米イラン協議に言及。「イランにウラン濃縮をさせないなどと(米国が)指図するのは大きな誤りだ。イスラム共和国(イラン)はあれやこれやの許可を待っているわけではない」と述べた。

 4月に核開発問題に関する米イラン高官協議が始まってから、ハメネイ師が協議の内容について発言したのは初めてとみられる。

 協議はこれまでに4回開かれ…

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