福井や石川の沿岸で50人以上の遊泳者が野生イルカにかまれ、負傷している問題で、行政機関や有識者らが事故防止策について話し合う「イルカ被害対策会議」が6月30日、福井県庁であった。イルカに取り付けた発信器で位置をつかみ、遊泳者を退避させる取り組みについて申し合わせた。県下一斉の対策は、かみつき事故が起き始めた2022年以降初めて。
対策会議の開催は、今年2月に続いて2回目。海開きを前に県水産課や沿岸の市町、海水浴場管理者、県警、海保などの46人が参加した。県農林水産部の稲葉明人部長は、冒頭あいさつで「被害をゼロにするという強い思いを共有し、一丸となって取り組みたい」と語った。
ヒトとの接触減らすには…
対策会議では、県が6月中旬…