証券取引等監視委員会が金融庁に出向していた裁判官を金融商品取引法違反(インサイダー取引)容疑で東京地検特捜部に刑事告発したことを受け、金融庁は23日、関係者の処分と再発防止策を発表した。裁判官出身の佐藤壮一郎職員を同日付で懲戒免職にした。
また、佐藤職員の上司だった企業開示課の課長を3カ月間、10分の1の減給処分としたほか、当時の企画市場局長だった井藤英樹長官と、後任の油布志行・企画市場局長を戒告処分とした。
インサイダー疑惑の発覚後、佐藤職員は9月6日付で総合政策局付になり、休暇をとっていたという。金融庁によると、佐藤職員は9月時点での聴取で、「(インサイダー規制)違反を認識してやった」という旨の回答をしていたという。
再発防止策としては、上場企…