来日したインドのモディ首相と石破茂首相は29日に会談し、インド初の高速鉄道計画に最新の日本式新幹線技術の導入に向けて協力することで一致し、日本側は、JR東日本が開発中の次世代新幹線車両「E10系」の導入を提案した。新幹線技術をめぐり、インドと日本の間には長年の技術交流もある。「E10系」とはどのような車両なのか。
海外の高速鉄道で日本の新幹線方式が採用されるのは、JR東海が技術支援を行っている2007年開業の台湾に続き、インドの高速鉄道計画が2例目となる。インドについては、JR東日本が日本政府からの協力要請に応えるかたちで技術支援を続けている。
16年には、JR東のグループ会社「日本コンサルタンツ」が、国際協力機構(JICA)から整備支援事業を受注。現地で新幹線建設に協力しているほか、今年1月からはインド高速鉄道の研修員16人を受け入れ、福島県内の研修センターなどで新幹線運転士になるための学科講習や技能講習を行っている。
「E10系」は、東北新幹線の主力車両「E5系」の後継となる次世代車両で、JR東が3月、設計に着手すると発表したばかりだ。
最高速度はE5系と同じ時速320キロだが、非常時に用いるブレーキの制動力を高め、緊急停止するまでの距離を15%短縮。将来の自動運転に向けた機能の搭載も検討されている。27年秋以降に量産先行車を完成させ、日本国内では30年度の営業運転デビューをめざしている。
開発支える試験車両「ALFA―X」
E10系など次世代車両の開…