インドの首都ニューデリーにあるインド議会の建物=インド政府提供。下院議員は2024年8月6日、広島や長崎に投下された原爆の犠牲者を悼むため、黙禱(もくとう)を捧げた

 広島への原爆投下から79年となった6日、犠牲者を追悼するため、インド下院議会で議員が黙禱(もくとう)を捧げた。現地の日本大使館の大使や駐在員ら約20人も見守った。

 インドの議会は、日本との友好などを深めようと、1985年から毎年のように、広島や長崎に原爆が投下された時期に黙禱してきたという。

 この日は、ビルラ下院議長が「45年8月6日と9日、広島と長崎に原子爆弾が投下され、多くの人々が命を落とし、負傷し、障害を負った」と説明。「大量破壊兵器のない世界にするという、我々の誓いを改めて表明する機会になる」とも述べ、祈りを捧げるよう他の議員に呼びかけた。

 パキスタンや中国と国境を巡る対立が続くインドは、74年と98年に核実験を実施。現在も核兵器を保有している。(ニューデリー=石原孝)

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