パレスチナ自治区ガザの戦闘で負傷したパレスチナ人のガザ住民らについて、インドネシアのプラボウォ大統領は9日、一時的に1千人規模の住民を国内に受け入れる意向を示した。避難方法などに関してパレスチナ側と協議を進めるよう外相に指示したという。
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インドネシアは人口約約2億8千万人のうち約9割がイスラム教徒(ムスリム)とされ、世界最大のムスリム人口を持つ。プラボウォ氏は中東各国への外遊前の声明で、「世界最大のイスラム人口を抱える国として、積極的な役割を果たすべきだとの声が高まっている」として、インドネシアへの避難を希望する負傷者や孤児らを中心に第1段階として約1千人を受け入れると表明した。
一方、「ガザでの状況が解決すれば元の場所に戻らなければならない」として、受け入れは一時的なものであることを強調した。
ガザ地区からの避難民については、トランプ米大統領が周辺国に受け入れを求めてきたが、周辺国が反発してきた経緯がある。