国内最難関と言われるインド工科大学など向けの共通入試を受験し、会場から出てくる生徒ら=2025年4月7日、首都ニューデリー近郊、石原孝撮影

@ニューデリー

 4月7日、インドで最難関と言われるインド工科大学(IIT)などを志願する生徒向けの共通入試があった。首都ニューデリー近郊の会場の外には、我が子を心配する数百人ほどの親が集まっていた。

 約3時間後、試験を終えた子どもが出て来ると、「どうだった?」とすぐに声をかける。笑顔で応じる子もいれば、渋い表情を見せる子もいる。

 貿易業のサンジャイ・クマールさん(51)は「息子はほとんど寝ないで勉強してきた。テレビを見るのもスポーツをするのもやめて、IITに入るために全ての時間を捧げてきた」と語った。

 息子の名前を聞くと、Aditya(アディティア)と教えてくれた。すると、たまたま隣にいた男性も「自分の息子も同じ名前だ」と笑った。命名の理由を聞くと、2人は「Aから始まる名前にはちょっとした利点があるんだ」と口をそろえた。

日本との違いも

 学校によっても違うが、名字…

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