@アイザウル(インド)
インドの名物の一つは、車や三輪タクシーから鳴らされる、けたたましいクラクション音だろう。
隣のバングラデシュやアフリカ大陸のナイジェリア、エジプトもやかましいと思ったが、インドもなかなか負けていない。
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ある男性運転手は「あいさつ代わりに鳴らしているだけだよ」と笑う。私も今では長期出張から戻ってあの甲高い音を聞くと、「帰ってきたな」と何だか安心してしまう。
今のところ、ガンジス川で有名なバラナシで乗ったタクシーの男性運転手が、私の中の「ナンバー1」だ。
渋滞もしていなければ、他の車が危険な運転もしていないのに、約30秒に1度のペースで「プ、プー」と鳴らすのだ。約30分の運転中、ほぼ途切れることがなかった。
地元の車メーカーの幹部に話を聞くと、「私たちのクラクションの耐久性は、日本車や韓国車と比べて3~5倍の強度がある。じゃないとすぐに壊れてしまうから」と教えてくれた。
そんなクラクション文化のインドにも例外はある。
6月上旬、北東部ミゾラム州…