動画】離陸直後にインド機が墜落した、空港近くの大学の被害=ロイター

インドのアーメダバードで2025年6月12日、航空機が墜落した現場で煙が上がるなか、救助隊が活動していた=ロイター

 インド西部アーメダバードで12日に起きた旅客機(ボーイング787型)の墜落事故で、同機を運航していたエア・インディアは、乗客・乗員242人のうち乗客1人が救出されたものの、残る241人の死亡が確認されたと発表した。同機は離陸直後に空港近くの公立医科大学などを直撃し、地上での被害も拡大。PTI通信によると、地元警察幹部は記者団に「265人の遺体が収容されたとの情報を得ている」と語ったという。

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 死者数をめぐっては、ロイター通信が警察当局の話として「294人」と報じたが、その後「少なくとも240人」と修正した。損傷した遺体を警察が数える際に誤りがあったとしている。

 地元メディアNDTVは、滑走路脇の監視カメラが撮影した同機の離陸の際の映像を放送した。機首を上げて離陸してから10秒余り上昇した後、同じ姿勢のまま下降を始め、32秒後に墜落。巨大な火の玉が立ち上った。

 旅客機は離陸の約15秒後に航空管制に救難信号を出した。管制官からの呼びかけに返答がないまま、交信が途切れたという。アミット・シャー内相は、英国のロンドンへ向かう同機が12万5千リットルの航空燃料を積んでいたと明らかにし、高温の火災が起きたとの見方を示した。

 墜落現場の医科大学は、空港の滑走路の先端から2キロほどの位置にある。病棟や校舎などが立ち並ぶ広い敷地内で、教職員らの居住棟付近を直撃したという。

 現地からの映像では、機体の一部が建物に突き刺さったような状態で残り、食堂の壁には大穴が開いた。食事を盛った状態の皿などが散乱し、食事時だったことをうかがわせる。5~6階建ての複数の棟が炎上し、消防隊による放水が続いた。墜落現場には多数の人がいたとみられている。

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