Smiley face
写真・図版
インドの約2千キロをドリブルしながら横断し、ゴールをする萩原望さん=2025年5月15日、首都ニューデリー、石原孝撮影
  • 写真・図版

 インド東部で子どもたちにサッカー教室などを開いてきた萩原望さん(31)が、インド国内の約2千キロをサッカーのドリブルをしながら横断し、15日にゴールである首都ニューデリーに到着した。「子どもたちとの約束を果たすことができ、すごくうれしい」と笑みをみせた。

  • もったいないと言われても… 大企業を辞め、インドで見つけた私の道

 萩原さんは3歳の時にサッカーを始め、大学では副キャプテンも務めた。いったんは日本で就職したが、「日々の生活を生きるのに必死な人たちを支えたい」と、2021年にNGOの職員としてインドに赴任した。

 その後は、インドの別の企業で働きながら、貧困層が多い東部のビハール州を拠点にサッカーの指導などをしてきた。今回のドリブル走破は、挑戦する姿を子どもたちに見せようと企画。企業などから寄付を募り、インド東部の都市コルカタを3月3日に出発した。

 最高気温が40度を超える日もあり、熱中症や食中毒、砂ぼこり、ひざの痛みとも闘った。それでも、「普段から挑戦や努力が大切だと子どもたちに言ってきた。途中であきらめようとは一度も思わなかった」

ロナウド選手の言葉胸に

 横断中に地元の子どもたち向…

共有