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 厚生労働省は9日、全国に約5千ある定点医療機関から報告された昨年12月23~29日のインフルエンザの新規感染者数が31万7812人で、定点あたり64.39人(前週42.66人)だったと発表した。現在の方法で統計を取り始めた1999年以降、最も多かった。

 定点あたりの感染者数が最も多かった都道府県は大分で104.84人。鹿児島96.40人、佐賀94.36人と続き、九州地方で特に多く報告されている。秋田、山形、富山、沖縄を除く43都道府県で、警報レベルとなる30.00人を超えた。

 入院者数は5144人で、前週の3115人から約1.7倍に増加。集中治療室(ICU)に入室した人は前週より121人多い259人だった。多くの学校が冬休みに入ったため、インフルエンザによる学級閉鎖は1312件と、前週の4411件から減少した。

 感染が急速に広がっている影響で、後発医薬品(ジェネリック)大手の沢井製薬(大阪市)は今月8日、抗インフルエンザウイルス薬の「タミフル」の後発医薬品の供給を停止すると発表した。製造が追いついていない状況だと説明している。シロップとカプセルの2種類を製造しており、シロップについては1月下旬、カプセルについては2月上旬に供給を再開する予定。

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