名古屋出入国在留管理局の収容施設で2021年3月に亡くなったスリランカ人のウィシュマ・サンダマリさん(当時33)の遺族が、収容中の映像を入管側が全面開示しないのは不当だとして、来月にも東京地裁に提訴する。遺族らが3日の会見で明らかにした。
ウィシュマさんは入管に収容中の21年、食欲不振などの体調不良を訴えた末に亡くなった。
遺族らは翌年、入管がウィシュマさんに必要な医療を提供しなかったとして、名古屋地裁に国を提訴。この訴訟で遺族側は、収容中のウィシュマさんの様子を撮影した295時間分の映像開示を求めたが、国が開示に応じたのは5時間分にとどまっていた。
遺族側は今年2月、個人情報の開示制度を利用して、名古屋入管に全ての映像開示を求めたが、入管は3月に不開示と決定。この判断の取り消しを求め、新たに裁判を起こすと決めたという。
妹のワヨミさんは会見で「映像を見ないと、姉がなぜ死んでしまったのか分からない。遺族が見られないのはおかしい」と話した。