入管施設内のビデオ映像の開示を求めて提訴する方針について語るウィシュマさんの妹のワヨミさん(右)=2025年4月3日午後5時53分、東京都千代田区、北野隆一撮影

 名古屋出入国在留管理局の収容施設で2021年3月に亡くなったスリランカ人のウィシュマ・サンダマリさん(当時33)の遺族が、収容中の映像を入管側が全面開示しないのは不当だとして、来月にも東京地裁に提訴する。遺族らが3日の会見で明らかにした。

 ウィシュマさんは入管に収容中の21年、食欲不振などの体調不良を訴えた末に亡くなった。

 遺族らは翌年、入管がウィシュマさんに必要な医療を提供しなかったとして、名古屋地裁に国を提訴。この訴訟で遺族側は、収容中のウィシュマさんの様子を撮影した295時間分の映像開示を求めたが、国が開示に応じたのは5時間分にとどまっていた。

 遺族側は今年2月、個人情報の開示制度を利用して、名古屋入管に全ての映像開示を求めたが、入管は3月に不開示と決定。この判断の取り消しを求め、新たに裁判を起こすと決めたという。

 妹のワヨミさんは会見で「映像を見ないと、姉がなぜ死んでしまったのか分からない。遺族が見られないのはおかしい」と話した。

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