原酒の味を確認するハビエル・ネグレテさん=2024年12月2日午後0時27分、北海道利尻町、古畑航希撮影

Be Ambitious! : 11 ハビエル・ネグレテさん チリ→利尻島

 潮風にさらされる利尻島。いたるところで、昆布が天日干しされるこの町で、「土地の香りをすくいあげる」ウイスキーを目指している。

 南米チリからやってきた。ハビエル・ネグレテさん(40)が故郷でウイスキー作りを始めたのは10年以上前のことだ。

冬を迎えた利尻島の海岸=2024年12月2日午前7時1分、北海道利尻富士町、鈴木優香撮影

 チリで有名な酒と言えばワインや「ピスコ」で、ウイスキー文化は浸透していなかった。だが、25歳の時、人生を変える一本のバーボンに出会う。アメリカの友人からのプレゼントだった。「なんだこれは!」

 頭がリセットされるような、経験したことがない感覚。ウイスキーに魅了された。

 日中は英語教師をしながら、研究する日々が始まった。

 だが、国内には製造する機器がなく、技術もない。ポルトガルから100リットルの蒸留器を取り寄せ、アメリカの蒸留所を数カ月かけて10カ所ほど回った。

 ハビエルさんが作った「神居原酒」を抽選で5名にプレゼントします。昆布の香り漂う北国の島で生まれたウイスキーの元となる原酒です。応募方法は後半で

蒸留前の麦汁を製造する発酵槽(ウォッシュバック)=2024年12月2日午後0時27分、北海道利尻町、古畑航希撮影
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