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うたをよむ 門脇篤史

 歌壇俳壇面のコラム「うたをよむ」。今回は歌人の門脇篤史さんが、開設10周年を迎えたウェブサイト「うたの日」を取り上げ、多くの歌人の活動の場となっている様子を伝えます。

 ウェブサイト「うたの日」は今年の四月で開設十周年を迎えた。開設以来、毎日ウェブ上で歌会が行われている。参加者は、提示されるお題をテーマに詠んだ短歌を投稿し、相互に歌を選び投票する。当初は一日一題を全参加者が詠む形だったが、参加者の増加もあり、複数題からひとつを選ぶ方式に変化していった。

 修練の場に限定されていないので、純粋に短歌を楽しむ場としても十分に機能している。その一方で、近年の新人賞受賞者の受賞の言葉にも「うたの日」が登場しており、年月の蓄積や参加者の広がりを感じさせる。

 俺が俺に優しくなくてどうするの真冬の米はぬるま湯で研ぐ 

 西村 曜『コンビニに生まれかわってしまっても』

 海の日の一万年後は海の日と…

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