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多治見市陶磁器意匠研究所に入所した3人の外国人研究生=岐阜県多治見市
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 「焼き物の街」として知られる岐阜県多治見市の市陶磁器意匠研究所に、この春、外国人研究生3人が入所した。これまでも南米、欧州、アジアから集まったプロの陶芸家の卵たちがこの研究所で学んできた。海外からの研究生を引きつける環境が、多治見にはあるという。

 「I hope you have the best time(ここで最高の時間が過ごせるよう願っています)」。8日に行われた入所式で、研究所の中島晴美所長が、外国人研究生を激励した。

 研究所は、陶磁器産業の人材を育成する市営の研究機関。2015年度から外国人特別選考枠を設け、研究生を受け入れている。

 今年は日本人などの入所生26人と共に、スウェーデン、スペイン、香港から3人が入所し、1年間、焼き物づくりを学ぶ。

 スウェーデンから来たエンデレフ・マチルダさん(38)は「日本の焼き物は高品質で多様。ここで、たくさんの技術を吸収したい」と話す。

「焼き物を通じて世界とつながる」 欠かせない英語の力

 多治見市で3年に1度開かれる「国際陶磁器展美濃」は、世界の伝統ある国際陶磁器展のうちの一つとしても知られる。この陶磁器展を通じて、美濃や多治見の存在を知り、研究所に入所した外国人研究生も多いという。

 「焼き物を通じてもっと世界…

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