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ウォシュレットの故障原因を特定して修理する競技に取り組む出場者=2025年7月29日、北九州市小倉北区、江口悟撮影
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 衛生陶器大手のTOTOが世界中で販売する温水洗浄便座「ウォシュレット」。同社は29日、修理作業などアフターサービスの技能を競うグループ内の「世界選手権」を開いた。国・地域ごとの予選を勝ち抜いた精鋭10人が難題に挑んだ。

 世界中のサービスマンの技能向上を目的としたこの大会は2023年に続いて2回目。インド、中国、米国、欧州、ベトナム、韓国など世界10拠点の代表が、本社がある北九州市に集まった。短時間で故障原因を診断して修理する実技や、訪問修理時の接客応対、顧客満足を高めた取り組みの発表などの競技に臨んだ。

 修理の実技では、ノズルが出てこない原因を素早く特定して必要な部品だけを交換する高度な技術が求められた。いち早く終えた中国の王継紅さんは「毎日、修理をしていて、普段通りにできた。TOTOへの信頼を高め、親戚や友達に紹介してもらえるように心がけている」と話した。

 欧州代表でドイツで働くダニエル・ベア-さんは、他の出場者や日本の社員との交流で多くを学んでいるといい、「この経験を同僚たちに伝え、共有したい」と話した。

 1位は埼玉県で働く日本代表の松野公平さん、2位はベトナムのグエン・タイン・フンさん、3位は中国の王さんだった。松野さんは「みなさんが各国で非常に活躍していることがわかった。今以上に成長し、サービス力、技術力を磨いて世界に発信していきたい」と話した。

 ウォシュレットは米国など海外で販売が伸び、TOTOの成長を支える。海外でもアフターサービスの体制を整えてきたことが強みになっている。

 競技では、「お客様のことを…

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