ウクライナのゼレンスキー大統領は29日、対人地雷禁止条約(オタワ条約)からの離脱を発効する大統領令に署名した。国家安全保障防衛会議が同日、離脱を求める決定をしていた。ウクライナへの侵攻を続けるロシアは条約に入っておらず、ウクライナ側の制約を取り払う。
- 北欧・東欧で相次ぐ離脱の動き
ウクライナ議会のコステンコ議員はSNSで、「戦争の現実が長らく求めてきた措置だ。ロシアは軍人や民間人に対して大規模に地雷を使っている。私たちだけ制約を受けているままではいられない」と訴えた。
オタワ条約をめぐっては今年3月以降、ポーランド、フィンランド、エストニア、ラトビア、リトアニアで離脱の動きが相次いでいる。いずれもロシアの脅威への対応が理由だ。離脱には各国の議会で決定後、国連に通知し、半年待つ必要がある。
オタワ条約は、対人地雷の使…