ロシアによる全面侵攻を受けるウクライナが、対米関係の強化を模索している。停戦の兆しが見えず、仲介に意欲を見せてきたトランプ米大統領はロシアへの不満を募らせており、ウクライナは米国に対ロ制裁とウクライナ支援を促す好機ととらえている。
ゼレンスキー大統領は10日、駐米大使をマルカロワ氏からウメロウ現国防相に交代する人事構想を明らかにした。ウメロウ氏は、5月と6月に行われたロシアとの直接協議でもウクライナ代表団を率いた重鎮だ。
ゼレンスキー氏はウクライナ復興会議のために訪問したローマで会見を開き、「(異動が)近いうちにある」と言及。マルカロワ氏には構想を伝えており、大規模な内閣改造につながるという。
■人事もトランプ政権の意向反…