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モスクワで2025年5月27日、会談後の会見で握手をするロシアのラブロフ外相(右)とトルコのフィダン外相。代表撮影=ロイター

 ロシアのラブロフ外相は28日、ウクライナとの次回の直接協議について、6月2日にトルコ・イスタンブールで実施する用意があると述べた。ロシアとしての停戦条件を記した「覚書」の案は、その場でウクライナの代表団に示すという。

 ウクライナのゼレンスキー大統領も27日、次回協議の開催地候補として、スイスやバチカンとともにトルコを挙げていた。トルコのフィダン外相は29、30日にウクライナを訪問する予定で、直接協議に向けて話し合う。

 実現すれば、イスタンブールで行われた16日以来となる。だが、ロシアはすでに完成したという覚書案について「根本原因を確実に除去するための」立場を示したものだと強調している。ウクライナには受け入れられない内容になる可能性が高く、停戦に向けた進展は困難な見通しだ。

 ウクライナ代表団を率いるウメロウ国防相は28日、ウクライナはすでに覚書案をロシアに提出したとSNSで報告。ロシア側の動きが遅いと批判しつつ、「無条件の全面停戦と継続的な外交活動」の用意があることを改めて訴え、「私たちはさらなる協議に反対はしていない」と記した。

 一方、トランプ米大統領は2…

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