ウクライナのゼレンスキー大統領は14日、ユリヤ・スビリデンコ第1副首相兼経済相(39)と面会し、首相職を打診したことをSNSで明らかにした。シュミハリ現首相からの交代は決定的で、大規模な内閣改造が近く発表されるとみられる。
スビリデンコ氏は4月末に結ばれた米ウクライナ間の資源協定でも、交渉時に中心的な役割を果たした。ゼレンスキー政権は現在、対米関係の強化を模索しており、この人事も米国を意識したものとみられる。
スビリデンコ氏はキーウ国立貿易経済大を卒業後、独占禁止法分野で修士号を取得。2015年からウクライナ北部チェルニヒウ州で経済開発局長など幹部職を務めた。ゼレンスキー氏と近く、大統領府副長官も歴任後、21年11月に現職に任命された。