ウクライナや支援国の考える「平和」と、ロシアや関係国の考える「平和」との間に大きな隔たりがある――。改めてそう感じさせる会合だった。ウクライナの平和を議論する「平和サミット」は16日に閉幕し、ゼレンスキー大統領は「数カ月以内」に次回サミットを開く意向を示した。
「国家の主権や独立、領土保全に対する威嚇や武力行使は許されない」
スイスで開かれた2日間のサミットでは、国連憲章が定めるその大原則がくり返し強調され、共同声明にも盛り込まれた。ゼレンスキー氏は閉幕後の会見で「参加した全ての国によって認められた」と成果を誇った。
ゼレンスキー氏求める「2方面の圧力」
だが、サミットに参加した9…