2024年6月18日、訪問先の米ワシントンでの記者会見で発言する北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長=ロイター

 北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長は5日、米ワシントンで9~11日に開かれるNATO首脳会議に向け、ベルギー・ブリュッセルのNATO本部で記者会見した。ロシアの侵攻を受けるウクライナに対し、来年も少なくとも400億ユーロ(約7兆円)規模の軍事支援を続けることを、首脳会議で決定するとの見通しを明らかにした。

 NATO加盟国はウクライナ侵攻後、毎年400億ユーロの軍事支援をしており、来年もこの水準を維持する。さらに、NATO主導でウクライナ支援の調整やウクライナ軍の訓練を担う拠点をドイツなどに設置し、「予見可能な支援を提供する」という。

 サミットには日本の岸田文雄首相をはじめ、韓国、豪州、ニュージーランドの首脳が招待されている。ストルテンベルグ氏は中国や北朝鮮がロシアを軍事的に支援していると強調。「我々の安全保障は地域的なものではなく、世界的なものだ」と述べ、日本など4カ国とウクライナ支援やサイバーセキュリティーなどの分野で協力関係を構築するとした。

 米国では大統領選に向けた討…

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