ウクライナ中南部ザポリージャで10日午後6時(日本時間11日午前0時)ごろ、ロシア軍による攻撃があった。ウクライナの検察によると、使われたのは滑空誘導爆弾2発で、バスターミナルと医療施設が被害を受けた。非常事態庁によると、19人が負傷したという。
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ロシアによるウクライナへの侵攻をめぐっては、15日に米アラスカ州で米ロ首脳会談が行われる予定。ただ、会談の実施が決まってもウクライナでは民間人が被害にあう攻撃が続いており、事態の好転につながるとの期待は薄い。
ウクライナのゼレンスキー大統領は10日夜の演説で、ザポリージャへの攻撃に触れ、「ロシアには、期限も期待も功を奏さない。彼らは殺戮(さつりく)をやめたいと思っていない」と強調。米欧諸国の圧力こそが、ロシアにとって意味を持つと訴えた。