ウクライナの学校とのオンライン交流会に参加する群馬大付属小の子どもたち=2024年9月26日午後2時56分、前橋市若宮町2丁目、星井麻紀撮影

 ロシア軍によるウクライナへの侵攻が長期化する中、前橋市の群馬大共同教育学部付属小学校とキーウ近郊イルピンの学校を結んだオンライン交流会が26日、開かれた。国際協力機構(JICA)が先月、ウクライナへの支援の一環で、小学5年生向けに外国語とウクライナ語の教科書計100万冊を提供。その供与式がイルピンの学校で開かれるのを前に、企画された。

 群馬大付属小からは、同校のクラブ活動「音楽団」に所属する4~6年生約50人が参加。代表者が温泉や焼きまんじゅうなどの群馬の名物や、学校生活・行事をパネルにして紹介した後、全員で「にじ」を合唱した。ウクライナ側からは日本の中学1年生に当たる生徒約10人が参加。日本語で学校や町を紹介し、「どんな言葉を勉強していますか」「夢は何ですか」など質問していた。

 交流会は約30分だったが、「日本語で話せて、親近感が湧いた。もっと交流したい。ぜひ日本に来てもらえるといいなと思った」と音楽団の団長を務める6年生の渡辺晴さん(11)。合唱部長の牧美織さん(11)は「私たちの歌で、もっと笑顔になれたらいいなという気持ちをのせて歌いました。いい体験になりました」と話していた。(星井麻紀)

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