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米アラスカ州アンカレジで2025年8月15日、会談に臨むトランプ米大統領(中央右)とロシアのプーチン大統領(中央左)。米国のルビオ国務長官(右から2人目)とウィトコフ特使(右端)、ロシアのラブロフ外相(左から2人目)とウシャコフ大統領補佐官(左端)も参加した=ロイター

 トランプ米大統領とロシアのプーチン大統領が15日、米アラスカ州アンカレジの米軍基地「エルメンドルフ・リチャードソン統合基地」で会談した。ロシアによるウクライナ侵攻について停戦の合意はできず、具体的な進展を示せないまま終わった。仲介に自信を見せてきたトランプ氏にとっては、事態打開の難しさがあらためて浮き彫りとなった。

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 米ロ首脳間の直接会談はバイデン前政権下の2021年6月以来で、22年2月のウクライナ侵攻開始後は初めて。トランプ氏とプーチン氏による首脳会談は19年6月以来となる。

 会談後の共同記者会見でプーチン氏は、ウクライナ問題の解決のためには「根本原因の排除」が必要だという従来の主張を繰り返し、ウクライナの事実上の降伏以外の解決は困難だという姿勢を鮮明にした。さらに、「ウクライナと欧州が、進展を妨げないことを願っている」などと述べ、今後の交渉を米ロ主導で進めたい考えも示した。

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 一方、トランプ氏は「会談は…

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