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ウクライナ東部ドネツク州のポクロウスク近郊で2025年8月5日、ロシア軍の陣地に向け榴弾(りゅうだん)砲を放つウクライナ軍兵士=ロイター

 ウクライナの独立記念日である24日、同国に対するロシアの軍事侵攻が開始から3年半を迎えた。米国のトランプ大統領はウクライナのゼレンスキー大統領とロシアのプーチン大統領の直接会談の調整を約束したが、侵攻終結の見通しが立たないまま、ウクライナ各地でロシア軍の攻撃が強まっている。

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 トランプ氏がホワイトハウスにゼレンスキー氏や欧州主要国の首脳らを迎え、異例の首脳会談を行ったのは今月18日。会談前にはウクライナ第2の都市、北東部ハルキウで5階建てのアパートがロシアの自爆型ドローン4機の攻撃を受け、1歳半の女児を含む住民4人が死亡した。

 首脳会談が終わると、ロシア軍は翌19日未明までに270機ものドローン、10発のミサイルで各地を攻撃。同日夜から20日未明にかけても北東部スーミ州で5歳から6歳の3人の子供を含む14人が負傷した。続く21日の攻撃では574機ものドローンと40発のミサイルが撃ちこまれ、前線から遠い同国最西端のザカルパチア州でも被害が広がった。

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 ゼレンスキー氏はSNSで「…

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