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ブリュッセルのNATO本部=2022年3月24日、ブリュッセル、代表撮影

 ウクライナ和平に貢献する欧州主体の「有志連合」は10日、ベルギーの首都ブリュッセルにある北大西洋条約機構(NATO)本部で初の国防相会合を開いた。ロシアとの停戦成立後にウクライナの安全を保証する部隊を派遣する計画や、同国軍の強化策について協議した。

 会合は有志連合を主導する英国とフランスが共催し、約30カ国・機関が出席。日本はNATO代表部の防衛駐在官が情報収集のために参加した。

 ヒーリー英国防相は冒頭、停戦後のウクライナの「安全な空と海を確保し、陸の平和を保ち、軍の抑止力強化を支援する」ことが有志連合の主眼だと指摘。ロシアの侵攻終結に向けて「プーチン大統領への圧力を強め、ウクライナを戦闘・和平推進の両方で支えねばならない」と訴えた。

 有志連合は3月下旬にフランス・パリで首脳会合を開いた際、英仏など数カ国が派兵方針で一致。英仏軍幹部はウクライナを先週訪れ、ゼレンスキー大統領、ウメロフ国防相らと会談した。

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