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アンドリー・ポルトノウ氏=本人のSNSから

 ウクライナのヤヌコビッチ元大統領の側近だったアンドリー・ポルトノウ氏(51)が21日朝、マドリードで撃たれて死亡した。ロイター通信や地元紙が捜査関係者の話として伝えた。容疑者は明らかになっていない。

 事件があったのは高級住宅街にあるアメリカンスクールの校門近く。スペイン紙エル・パイスによると、ポルトノウ氏が子どもたちを送って車に戻ろうとした際、2、3人が計5回発砲し、少なくとも3発が頭や背中に当たったという。

 弁護士出身のポルトノウ氏は2010~14年、親ロシア派政権を率いたヤヌコビッチ氏のもとで大統領府副長官などを務めた。14年にヤヌコビッチ政権が倒れた「マイダン革命」後は、一時ロシアで暮らした。米国は21年、賄賂を通じてウクライナの司法に不当な影響を与えたとして、ポルトノウ氏を制裁対象としていた。

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