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ロシア南西部クルスク州への越境作戦に加わっているウクライナ兵、アンドリー・スリムさん(右から2人目)=本人提供

 ロシア南西部クルスク州で越境作戦を展開しているウクライナ軍の兵士が16日、朝日新聞のオンライン取材に応じた。現地の戦況は非常に厳しいといい、後退したことを認めつつ、トランプ米大統領が主張する「包囲」については否定した。

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 ウクライナ軍は昨年8月に越境攻撃を開始。3週間後には「100集落、1294平方キロを制圧した」(シルスキー司令官)。だが、ロシア軍はここ数週間、攻勢を強め、ゲラシモフ参謀総長は今月12日、制圧された地域の「86%以上」を奪還したと報告した。

 同州にいるドローン(無人機)操縦士、アンドリー・スリムさん(29)は今月10日ごろ、それまでの陣地からの後退を命じられた。「非常に強引に前進してくる」というロシア軍に兵士も兵器も数で負けており、「ウクライナ側の疲弊も課題になっている」と話す。

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 現在は「戦いながら後退して…

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