Smiley face
2024年4月11日、ロシアの攻撃を受けたウクライナの電力施設で消火活動にあたる消防士。ウクライナ当局提供=ロイター

 ロシア軍は11日未明から朝にかけ、ウクライナの広い範囲でエネルギー施設を標的にした大規模なミサイル、ドローン(無人機)攻撃を行った。ウクライナの政府系民間電力会社「ツェントルエネルゴ」によると、ウクライナ中部で最大の同社の火力発電所「トリピリスカ火力発電所」が完全に破壊され、国営送電会社「ウクルエネルゴ」も北東部ハルキウ州、中部キーウ州、中南部ザポリージャ州、南部オデーサ州、西部リビウ州の5州で変電所などが被害を受けたと明らかにした。

  • 【速報中】ロシアが発電所に大規模攻撃 ウクライナへの「対抗」
  • 「ウクライナ平和サミット」6月にスイスで初開催 ロシアは不参加か

 各地で被害を受けた施設の火災の消火と復旧作業が続いている。「ツェントルエネルゴ」社は3月22日にもハルキウ州の火力発電所を破壊されており、11日の攻撃ですべての発電能力を失ったという。ウクライナ最大の民間電力会社「DTEK」も11日、2カ所の火力発電所が深刻な被害を受け、復旧を急いでいると発表した。ロイター通信はDTEKも各地の施設が3月22日と29日に激しい攻撃を受け、すでに発電能力の80%を失っているとした。

 クリメンコ内相は11日の攻撃では死傷者は出ていないとしている。

 ロシア国防省は11日、高精…

共有