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ミハイロ・ポドリャク大統領府長官顧問=2024年11月12日、キーウ、藤原学思撮影
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 ゼレンスキー・ウクライナ大統領の最側近の一人、ミハイロ・ポドリャク大統領府長官顧問が12日、キーウで朝日新聞の取材に応じた。米国のトランプ次期大統領は「早期の終戦」に意欲を見せるが、それがウクライナにとって望ましい形になるのか、不安の声も出る。ただ、ポドリャク氏は新政権のウクライナ政策について「楽観している」と語った。

  • 半年前のポドリャク氏のインタビュー

 米英メディアはトランプ氏の側近らの計画として、ロシアが侵攻を進めるウクライナ領で現在の戦線を凍結し、代わりに欧州の軍隊が駐留する「緩衝地帯」を設ける案などを議論していると報じている。

 一方、ポドリャク氏はトランプ氏が人事を固めている途中であることを指摘。「計画というより、メディア内だけのインサイダー情報だ」との見方を述べた。戦線の凍結は、ロシアによる占領地の放置とも言える状態になる。ポドリャク氏は「侵略した国ではなく、侵略された国に物事を強いるものだ」と批判し、受け入れられない姿勢を強調した。

 米ウクライナ関係を強化するために必要なことについては、「信頼関係に基づく定期的な、誠実かつ実直なコミュニケーション」を挙げ、すでにトランプ氏側近とウクライナ大統領府でやりとりを重ねていることを示唆した。

■トランプ氏を「常に優勢であ…

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