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ローマで開かれた「ウクライナ復興会議」の初日となった2025年7月10日、ウクライナのゼレンスキー大統領(左)を出迎えたイタリアのメローニ首相=ロイター

 ロシアの全面侵攻を受けるウクライナの課題を議論する「ウクライナ復興会議」が10日、ローマで始まった。ウクライナのゼレンスキー大統領は演説で「我々全員が、ロシアへの圧力を維持し続けなければならない」と訴えた。

 ロシアの攻撃はここ数カ月激化している。国連機関によると、6月は民間人232人が死亡したほか、1343人が負傷し、死傷者数は過去3年間で最悪の1カ月となった。ゼレンスキー氏は「ロシアの真の仲間はテロと冬だけだ」と強調。戦争がさらに長期化することを見越し、各国の協力を呼びかけた。

 特に防衛態勢の強化は喫緊の課題だ。ウクライナ空軍によると、8日夜から9日朝にかけて、侵攻開始以来最多となる728機のドローン(無人機)と、13発のミサイルが飛来した。そのほとんどを無力化したとしているが、米国による軍事支援が安定しているとは言いがたく、最近も一部の支援が止まった。

 会議と平行して多くの二国間…

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