ウクライナ議会は11日、兵士の動員に関する新たな法案を賛成283人、反対1人で可決した。ゼレズニャク議員がSNSで明らかにした。ただ、世論の反発が強まりかねない兵士の交代に関する条項などは削除されており、大幅な動員増加につながる可能性は低いとみられる。
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ウクライナでは、ロシアによる全面侵攻の開始から2年以上が経過し、志願兵の減少や、現場の兵士の疲弊といった問題が深刻になっている。ゼレンスキー大統領は昨年12月、軍幹部から「45万~50万人」の新たな動員の提案を受けたと明らかにしていた。
ただ、動員の強化は社会への影響が大きく、国民の支持も得づらい。そのため、政権と軍部で意見が対立し、ザルジニー司令官(当時)の解任にもつながった。
法案は原案から多数の修正が…