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2025年3月6日、ブリュッセルで開かれた欧州連合(EU)の特別首脳会議で記者団に答える、コスタ首脳会議常任議長(左)、ウクライナのゼレンスキー大統領(中央)、フォンデアライエン欧州委員長=ロイター

 欧州連合(EU)は6日、臨時の特別首脳会議を開いた。トランプ米政権との亀裂が深まり、ウクライナ支援で欧州の団結をアピールしたかったものの、ハンガリーが反対。合意形成を重視するEUだが、自前の防衛力強化に向けて待ったなしの状況でスピード優先の異例の対応が目立った。

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 会議では、総額8千億ユーロ(約125兆円)の防衛費の増額を見込む「欧州再軍備計画」の推進が合意された。計画では、財政規律の緩和や最大1500億ユーロ(約24兆円)の融資などで防衛費を捻出する。

 一方、ウクライナ支援では、ハンガリーが「戦争の継続ではなく、米国とともに平和を目指すべきだ」と主張し反対。年内に総額306億ユーロ(約4・9兆円)の財政支援などを盛り込み、採択されたが、全27カ国ではなく「26カ国による支持」と明記された。

午前5時まで議論、でも結論出せず

 首脳会議では過去にも、ウク…

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