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2025年9月18日、ウクライナ東部ドネツク州を訪問したというウクライナのゼレンスキー大統領=ウクライナ大統領府のウェブサイトから

 ウクライナのゼレンスキー大統領は18日、東部ドネツク州で反転攻勢を実施しているとSNSで明らかにした。ただ、戦況全体に大きな影響を与えるものではなく、停戦に向けた道のりが遠い状況にも変わりはない。

 ゼレンスキー氏によると、ウクライナ軍が作戦を展開しているのは要衝ポクロウスク方面。反転攻勢はすでに数週間に及んでおり、160平方キロに及ぶ7集落を解放し、さらに170平方キロでロシア軍を退けたという。

 また、「ロシア軍に2500人以上の損失を与え、そのうち1300人以上が殺害された」と成果を強調。100人ほどのロシア人捕虜を得たとしている。

 ロシア軍はドネツク州の完全制圧を狙っており、そのための重要拠点としてポクロウスクの占領に向けた攻勢を続けている。ウクライナ軍が反転攻勢に出ているのは、今後の和平に向けた交渉を少しでも優位に進める思惑がある。

 ゼレンスキー氏は今年3月以降、一貫して停戦を受け入れる用意があると主張してきた。ただ、前線で優位に立つロシア側が応じる気配はなく、民間人が犠牲になる攻撃が後を絶たない。

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