ブリュッセルの欧州連合(EU)本部で2025年8月17日、記者会見に参加するEUのフォンデアライエン欧州委員長(右)とウクライナのゼレンスキー大統領=AP

 ウクライナ情勢をめぐり、欧州主要国とウクライナは17日、オンラインでの首脳会合を開いた。ゼレンスキー大統領と欧州の首脳が翌18日に米ワシントンでトランプ米大統領と会談するのを前に、ロシアが求めるウクライナの領土割譲は認められないとの立場を確認した。

 会合は英仏独が主催した。ウクライナを支援する「有志連合」の会合との位置づけで、欧州のほか日本など27カ国と欧州連合(EU)、北大西洋条約機構(NATO)の首脳らが参加。マクロン仏大統領によると、協議は約2時間続いた。英仏独とイタリア、フィンランド、EU、NATOの首脳は18日に米ワシントンでゼレンスキー氏とともにトランプ氏との会談に臨む。

 米ニューヨーク・タイムズによると、トランプ氏は米アラスカで15日に開かれた米ロ首脳会談後、ロシアとの和平合意のためにウクライナが東部ドンバス地方の領土をロシアに割譲する必要性を欧州側に伝えた。これに対して有志連合の参加国は会合で、ウクライナの領土の一体性を支持する方針で一致した。

 マクロン氏は会合後の会見で…

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