ベルリンで2024年6月、ウクライナ復興会議に出席したスビリデンコ第1副首相兼経済相=ロイター

 ウクライナのゼレンスキー大統領は14日、ユリヤ・スビリデンコ第1副首相兼経済相(39)を首相に指名した。SNSで公表した。議会の過半数の同意を得て承認された後、正式に任命される。

 ゼレンスキー氏によると、現首相のシュミハリ氏は国防相となる。ウメロウ現国防相は駐米大使となる見通しがすでに伝えられている。スビリデンコ氏は4月末に締結された米ウクライナ資源協定で交渉時に中心的な役割を果たしており、対米関係強化を主に国内から担うことになる。

 スビリデンコ氏はSNSで、ゼレンスキー氏から、経済の底上げ、国民への支援態勢の拡充、国産武器の生産拡大の三つを優先課題として伝えられたと強調。規制緩和や国家機関の効率化、ウクライナの防衛と復興への集中的な資源投資などを通じ、これらを達成する考えを示した。

 スビリデンコ氏はキーウ国立貿易経済大を卒業後、独占禁止法分野で修士号を取得。2015年からウクライナ北部チェルニヒウ州で経済開発局長など幹部職を務めた。ゼレンスキー氏と近く、大統領府副長官も歴任後、21年11月に現職に任命された。

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