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大久野島のウサギ=2024年9月16日、広島県竹原市、魚住あかり撮影
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 77匹のウサギの死骸が見つかった大久野島(広島県竹原市)で、ウサギ1匹を蹴ったとして、大津市の会社員の男(25)が21日に現行犯逮捕された。男を取り押さえた写真家が島で見たのは、口と鼻から血を出して死んでいるウサギや、骨折した足を引きずりながら移動するウサギだった。

 男性は妻と2人で「うさぎ写真家uta」として活動する熊本県在住の中村隆之さん(49)。約500匹のウサギが生息する大久野島を毎月訪れ、ウサギの写真を25年間撮り続けている。

 相次ぐウサギの不審死を知ったのは、島を訪れた昨年12月上旬のことだった。13匹の死骸が11月末に見つかった、と島の関係者から聞いた。

 環境省中国四国地方環境事務所は、12月中旬と1月前半にも計64匹の死骸を確認した。中村さんはその後、死んだウサギの多くが鼻と口から血を流し、足の骨が折れていたことなどを、参加する環境事務所の委員会を通して知った。

骨折し、足を引きずるウサギが

 死骸が見つかったのは、人目…

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