カフェバー「メルティングポット」(金沢市増泉3丁目)には、音楽好きをはじめ、自分のやりたいことに打ち込む人たちが集まる。「情報の更新が速い時代。だからこそ、本当に良いものを顔を合わせて共有できる場にしたい」。店長の谷内亨さん(42)は話す。
ブッカー・T&ザMG’sの名盤「Melting Pot」、ヒップホップグループ「ウータン・クラン」の初アルバム「Enter The Wu-Tang(36 Chambers)」……。ソウルが流れる店内には、まるで専門店のように多くのレコードが並ぶ。本棚には写真集や書籍、壁には映画「ゴースト・ドッグ」のポスター。周囲はブラックミュージックとつながるものがあふれている。DJブースもあり、ライブなどのイベントも定期的に開催している。
5月には、「黒」に関するイベントが開かれ、能登上布や能登瓦などが飾られる会場にもなった。イベントを主催した市内の老舗レコード店「レコード・ジャングル」の中村政利さん(68)はこの店の魅力をこう語る。
「レコードだけでなく、田中…