エアコンの室外機が盗まれる事件が増えている。金属価格が高騰し、高く売れるためとみられている。都市部よりも郊外で被害が目立っており、警察などは盗まれにくくする対策を呼びかけるが、決め手はないのが実情だ。
警察庁によると、室外機を狙った窃盗事件は2020年は全国で255件だったが、21年442件、22年819件、23年1717件、24年3397件と、毎年前年の倍になるペースで増え続けている。
昨年の被害を都道府県別に見ると、茨城594件、埼玉563件、千葉402件、群馬259件の順で多かった。東京60件、大阪101件で、都市部の被害はあまり目立っていない。
埼玉県白岡市の「西北集会所」では3月、室外機3台が盗まれた。自治会長の井上昭司さん(62)によると、屋外の配管が切られて室外機だけ持ち去られていたという。
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盗難対策として室外機をコン…