エプスタイン文書をめぐる疑惑に揺れるトランプ米政権が、オバマ元大統領への批判を急速に強めている。過去の大統領選をめぐる「ロシア疑惑」はでっち上げであり、オバマ氏は犯罪者だという主張だ。だが確たる証拠に乏しく、政治的な苦境から話題をそらす狙いがあるともみられている。
ロシア疑惑めぐり「オバマは虚偽と知っていた」
「オバマが首謀者だ。間違いなく彼は有罪だ。反逆罪だ」。トランプ大統領は22日、ホワイトハウスで記者団を前にまくしたてた。
トランプ政権が問題視しているのは、2016年の大統領選にロシアが干渉したとされる「ロシア疑惑」だ。トランプ氏自身もロシアとの関係を疑われ、当時は米政界を大きく揺るがす事態になった。
ロシア疑惑とは
トランプ氏が初当選した2016年大統領選に、ロシアが干渉していたという疑惑。当時のオバマ政権は、ロシアのプーチン大統領の指示でクリントン陣営への妨害工作があったと認定した。刑事捜査にも発展したが、トランプ氏は「でっち上げだ」と強く反発してきた。
今回、トランプ政権はこの「ロシア疑惑」はオバマ政権による意図的なでっち上げだったと主張している。
ギャバード国家情報長官は2…