力投する釧路工の志賀大和投手=2025年6月28日午後0時48分、ウインドヒル、鷹見正之撮影

(28日、第107回全国高校野球選手権北北海道大会釧根地区2回戦 釧路江南8―1釧路工 7回コールド)

 釧路工のエースで主将の志賀大和投手(3年)は4回を投げ8失点。「自分が打たれて負けてしまった」。試合後、涙が止まらなかった。

 緊張したという立ち上がり。一回、2死三塁で右前適時打を許して同点に追いつかれた。二回以降も制球が定まらない。高めに浮いた変化球を狙われた。途中から直球を増やしたが、うまく修正ができなかった。

 元々は遊撃手。制球力を買われ、高校入学後、投手に挑戦した。昨夏は地区大会1回戦で敗れたものの、四回途中から2番手で登板し、1失点と好投した。

 今夏は先発。「プレッシャーが違った。気持ちが大事だなって思った」と悔やむ。最後の夏は不完全燃焼で終わった。それでも、主将として「後輩たちには頑張って欲しい」とエールを送ることは忘れなかった。

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