交雑種のオオサンショウウオ=2025年7月25日午後0時57分、広島県東広島市、副島英樹撮影

 世界有数の両生類研究所・広島大学両生類研究センター(広島県東広島市)が国内の大学として初めて、オオサンショウウオ専用の飼育槽を整備して外来種1匹と交雑種4匹を飼い始めた。その狙いは何なのか。

 在来種で国の特別天然記念物のオオサンショウウオは現在、外来種チュウゴクオオサンショウウオとの交雑が進んでいる。

日本種、交雑種、中国種のオオサンショウウオについて説明する清水則雄・広島大准教授=2025年7月25日午前11時57分、広島県東広島市、副島英樹撮影

 これまで西日本の生息地15カ所のうち9カ所で交雑種が発見され、2022年に見つかった広島市の八幡川では成体の81%が、幼生・幼体は100%が交雑種だった。

 消失の危機に直面する在来種…

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