オスのライオンとして札幌市円山動物園に移った後、実はメスだったと判明した「クレイ」(2歳)が、故郷の愛媛県立とべ動物園に帰り、27日に報道陣へ公開された。
クレイは2022年5月にとべ動物園で生まれた。生後20日で獣医師らの目視と触診でオスと判定された。
ところが昨秋、オスのライオンとして札幌に移った後に、たてがみが伸びないことや排尿の様子から「メスではないか」という疑いが生じた。
今年1月、北海道大獣医学部で遺伝子検査をしたところ、メスだと判明。すみ慣れた環境のとべ動物園に戻ることになった。
今月24日に札幌から戻ったクレイは、食欲もあり、体調は良好という。とべ動物園の飼育担当者は「いちばんしんどい思いをしたのはクレイ。元気で楽しく過ごせるようにしたい」と気遣った。
宮内敬介園長は「おしかりの声もいただいたが、それ以上に『早くクレイに会いたい』という声がメールや電話でたくさん届いた。性別が変わってもクレイはクレイなので、これまで通り来園者に愛されるライオンであってほしい」と話した。
一般公開は直近で28日午前、31日午後、6月2日午後を予定しており、それ以降の日程は決まり次第、とべ動物園のホームページ(https://www.tobezoo.com/